先日ニュースで、ノルウェー人男性に移植された角膜の使用年数が、

 今年で123年目を迎えたと報道されました。

 移植を受けた男性は今年80歳で、

 ロイター通信の電話取材に対して「これはノルウェーで最も古い角膜だ。世界で最も古いか分からないが」

 とコメントされたそうです。

 その上で、視力はこの上なく良好とも述べておられたそうです。

   

 この男性は1958年に30歳のとき、ノルウェー中部の病院で、

 1885年6月生まれの高齢男性の遺体から摘出された角膜を右眼に移植を受けたそうです。

 手術を執刀した病院の眼科医によると、

 「1950年代、医師団らは角膜移植の効果は5年ほどと予想していた。

 同手術は、20世紀初頭に移植に成功した極めて初期の例の1つだった。」とのこと。

   

  そこで、歴史を調べてみますと、

  角膜移植術は、100年前からある治療法です。

    

  最も古い記録は、1950年代に

  Castroviejeo博士 と Fine博士 によって行われ成功した手術です。

   

  角膜移植術は、肝移植や心臓移植などの組織移植手術の中で、

  一番成功率の高い手術です。

    

 成功率が高い手術と言えども、拒絶反応が起こることはあります。

 現在は、拒絶反応を予防するために、

 手術後数カ月は目にステロイド剤を点眼します。

 

 123歳の角膜。人間の寿命はこの角膜を超える事ができてしまうのかしら。

   

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