8月27日の共同通信さん配信のニュースです。
「埼玉県で7月、全盲の男性が連れていた盲導犬が電車内か駅周辺で何者かに刺されけがをし
ていたことが27日、県警などへの取材で分かった。訓練された盲導犬のため刺されても鳴き
声を我慢したとみられ、犯行場所は未特定。インターネット上で「許せない」との声が相次ぎ、
県警は器物損壊容疑で捜査している。
武南署や男性の関係者によると、事件は7月28日に起きた。午前11時ごろ、さいたま市の
男性(61)が職場に向かうためラブラドルレトリバー(雄9歳)を連れ、JR浦和駅から
電車に乗り東川口駅で下車。職場に到着後、同僚が気付いた。手当てを受けて回復、
現在は元気に生活している。」
盲導犬になる犬たちは、子犬の時から人間と信頼関係を持つようパピーウォーカーさんに
育てられています。
ですから、基本人間に危害を加えられるとは思っていません。
また、パートナーである人間に危険があるとき以外声をあげることはありません。
そんな彼らに今回のような悪質極まりない危害を加えることは信じられない思いです。
また、毎日新聞さん配信の8月28日の記事では、今回の事件の他にも報告事例があったと
伝えています。
「全国に11ある盲導犬育成団体の一つの「日本ライトハウス」(大阪市)によると、
盲導犬に対する悪質ないたずらは初めてではないという。
最近10年間でも顔を蹴られたり、歩行中にしっぽを引っ張られたりしたなどのいたずら
が数件報告されている同ハウスの盲導犬訓練所の赤川芳子所長代理は「十数年前には盲導犬
にたばこの火を押しつける場面がある映画の公開後、香川県などで数件まねしたような被害
が出た。今回も模倣する人が出るのでは」と懸念する。今回被害に遭ったオスカーを訓練し
た育成団体「アイメイト協会」(東京都)の関係者も「これまでもたばこの火を押しつけら
れたり他のペットにかみつかれたりという盲導犬被害は多々あった」と明かす。」
「また、福岡県内の女性(43)は2010年4月、地下鉄で移動中に盲導犬の顔にペンで落書き
されたことがある。目の辺りが丸く囲まれ、鼻の下には線が書かれていたという。
女性は「目が見えないことと、盲導犬がおとなしいことにつけ込まれた。今回の被害男性も私と
同じ悔しさを味わったはずで、周囲の人が気づいたら声を上げてほしい」と話した。」
何度読んでもいたたまれない気持ちになる出来事です。
私たちにできることは、盲導犬に危害を加えるような人を見かけたら
毅然として声を上げ、盲人の方とその大切なパートナーである盲導犬を守ることだと思います。
今回のようなことがもう起こらないで欲しいと心から願います。
読んでくださった皆さんもご協力お願い致します。
今回の盲導犬への危害事件もですが、猫やそのほかの動物に対する虐待行為も後を絶ちませ
ん。
自分よりも弱きもの小さきものへの慈しみの気持ちを忘れない社会であってほしいと思います。