松本市では 40歳以上の方に 緑内障検診を推奨しています。

 

松本市のホームページを開いてみると、

『緑内障は、40歳以上の30人に1人が患っていると言われており、

進行すると視力が失われる事があります。

しかし、早期発見・早期治療で進行を予防する事ができます。

是非40歳を過ぎたら2年に1度は、緑内障検診を受けましょう!』 と 書かれています。

 

市内の11カ所ある指定医療機関で、

保険証持参にて受診料が1050円(生活保護世帯の方は受診料が無料になります)で、

眼底検査・眼圧検査・前房深度の検査を受けることができます。

検診で緑内障の変化が認められた際は、後日改めての眼科受診を勧められます。

 

改めて眼科を受診していただいた際、

詳しい視野検査・OCT(網膜の厚さの検査)・視力検査を受けて頂くようになります。

日を改めて受診して頂くか、当日変化が発見された段階で、

詳しい検査のためにカルテを作らせていただくかは

受診して頂いた方の自由です。

 

当院でも 市の検診で緑内障を発見され、

点眼薬による治療を開始された患者さまもいらっしゃいます。

「今日は1050円の検診のつもりで来たから、持ち合わせがないです」という方も

気になさらずに また日を改めておいで下さい。

 

緑内障の治療は、起こってしまった変化を元に戻す治療ではありません。

発見時の変化を なるべく進めないようにして、

現在残っている機能を大切に保っていきましょうという目的で治療をしていきます。

 

また、治療は一生涯続きます。

治療方法は、眼圧を下げて 眼の神経に負担をかけないようにします。

眼圧を下げるために、まず目薬を使います。

目薬もいろいろとタイプ・種類があるので、

その方にあったタイプ・種類を医師と相談しながら

眼圧が下がり、眼の神経が良い状態を保てているか 様子をみながら選んでいきます。

 

目薬で眼圧が下がらない場合や、

急激な眼圧の上昇などがみられた場合は、内服薬・点滴で治療を行います。

薬を使った眼圧のコントロールがうまくいかない場合

(つまり、薬投与前に比べ眼圧が下がらない場合)は、

眼圧を下げるためにレーザー処置・手術を行います。

 

緑内障の治療の一番は『目薬をさし 眼圧を下げる』で、一番大切なことです。

しかし、よほど眼圧が急激に上昇した発作の時でなければ、

緑内障は普段痛みもかゆみもありません。

視野の欠けも、末期でないと自覚症状が感じられないことも心配されています。

ですから、緑内障検診を受けて 早期発見・早期治療が とても大切です。

 

皆さんもお気軽に 緑内障検診 ご相談ください。