アレルギー性結膜炎とは、
 
眼の表面に花粉などアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、
 
結膜に炎症を起こす病気です。
 
(結膜とは、まぶたの裏側と白めの部分を覆っている粘膜のことです。)
 
花粉などが原因で特定の季節にのみ症状が現れるものを「季節性アレルギー性結膜炎」といい、
 
1年中症状が見られるものは「通年性アレルギー性結膜炎」といいます。
 
重症のものでは、子供に多くみられる「春季カタル」、
 
コンタクトレンズ使用中の人に見られる「巨大乳頭結膜炎」などがあります。
 
 
アレルギー性結膜炎では、次のような症状があります。
 
・目のかゆみ ・充血 ・目やに(涙のようにサラサラした水状のもの)
 
・涙が出る ・まぶたの裏側にぶつぶつができる
 
 
私たちの身体には体内に入ってくる異物を排除しようとする働きがあり、
 
この働きを「免疫」といいます。
 
本来、花粉などは異物と感じない仕組みになっているのですが、
 
アレルギー体質だと異物として認識して免疫反応が働いてしまいます。
 
この過剰な反応を「アレルギー反応」と呼びます。
 
 
「花粉」などが原因のアレルギーの場合、「初期療法」という考え方が適用されます。
 
「初期療法」とは、症状が出る前、花粉飛散時期の約2週間前か、症状が少しでも現れたら、
 
抗アレルギー点眼薬、内服薬による治療を始める方法です。
 
この方法を行うことにより、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。