近年いろいろと眼の機能の研究が進み、
 
いろいろな働きが解明されてきました。
 
その中で、眼には「体内時計の調整をする働き」があることがわかりました。
 
(体内時計はサーカディアンリズムと呼ばれます。)
 
 
地上に届く電磁波のうち眼が「見る」働きのために使っているのは400~800nmの可視光線です。
 
この可視光線の波長を、色を感知する錐体細胞がキャッチし、カラーの世界を作っています。
 
その可視光線の中の460~480nm付近のブルーライトを使い
 
人間は「体内時計・サーカディアンリズム」の調整を行っています。
 
 
眼の中に入ってきたブルーライトを
 
第3の視細胞と言われる「ipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)」によって、
 
サーカディアンリズムを整えるための光情報として使っていることがわかりました。
 
 
サーカディアンリズムの乱れと健康を損なうこととの関連は
 
まだ解明されてない部分も多いですが、
 
夜間勤務についている方の睡眠障害の他、うつ病、高血圧、糖尿病、肥満、がんの罹患率が
 
高いのではないかと言われています。(特にがんの発生率の増加が問題になっています)
 
 
LEDや薄型の液晶やスマートフォンなどのバックライトで
 
ブルーライトを夜眠る前に目に浴びていると
 
サーカディアンリズムが狂いなかなか寝付けなくなると言われています。
 
最近は夜子供たちのスマートフォンなどを使用する時間を短くするよう働きかける
 
動きがありますが、これは成長と健全な日常を送るのに影響が大きいと思われます。
 
 
今回は眼から離れた話になりましたが、
 
体調を万全にするためにもブルーライトに気をつけましょうという話でした。