これから雪の季節となり、ウィンタースポーツが盛んになります。
晴れた日のゲレンデは、澄んだ青空や雪がキラキラしていてとても綺麗ですが、ゴーグルをつけずに長時間目をさらしていると、目が痛くなることがあります。これを雪眼炎(せつがんえん)といいます。雪目という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

●原因
長い時間、直接紫外線を浴びることによって角膜に炎症が起こります。
紫外線は直接、太陽からの光だけでなく、雪も太陽からの紫外線を強く反射します。
また雪だけでなく、アスファルトや砂浜でも紫外線の反射は起こります。
溶接などでも同様のことが起こり、これを電気性眼炎といいます。

●症状
痛い
ごろつく
まぶしい
かすむ
充血
涙が出る
こういった症状が現れるまでに、6時間から10時間程かかる事があるため、帰宅後に症状が現れることがあります。外出中に自覚症状が現れないことがありますので、注意が必要です。

●対処
目を閉じて休む
冷たいタオルや保冷剤などで瞼の上から目を冷やす
コンタクトレンズを装用している場合ははずす
雪眼炎は目の日焼けです。肌の日焼けと同様に冷やすことで楽になります。
角膜は再生能力が高く、1、2日で症状が治まりますが、他の原因があるといけませんので、受診をする様にして下さい。

●予防
紫外線を防ぐことが大切です。紫外線をカット出来るサングラスやゴーグルを着用して下さい。
紫外線をカット出来るコンタクトレンズもありますが、サングラスやゴーグルなどの併用をおすすめします。

これからシーズンが訪れるウィンタースポーツを満喫出来ます様、十分に気を付けて下さい。