緊急事態宣言から、「ステイホーム」「お家時間」など家での時間が増えている方が多いのではないでしょうか。家の中ならではの楽しみを見つけ過ごされている方の話も聞きます。そして家にいるとどうしてもTVやスマホ、ゲームの画面を見る時間が増えてしまう、またマスクの製作など細かい手元の作業をすることが多くなったという方もいるかと思います。

細かい作業や画面を見る作業、それらを長時間続けると、身体を長時間酷使した時のように勿論目も疲れてきます。実際、最近目が疲れてしまって…とおっしゃる患者様も多いように感じます。目の疲れは日常的に起こることであり、基本的には目を休めてあげれば回復するのですが、目の疲れが取れない場合、あるいは目の疲れから身体に何らかの影響が生じる場合を医学的に「眼精疲労」と呼び、そのままにしておくと生活に影響を及ぼすこともあります。

 

具体的な目の症状としては

・目の疲れ、ぼやけ、かすみ

・目の痛み、充血

・目が重い、しょぼしょぼする

・まぶしい、涙が出る   などがあります。

 

ひどくなると肩凝りや頭痛、めまい、吐き気など身体的な症状にまで発展してきます。

ピントを調節する目の毛様体筋という部分は自律神経によって支配されています。そのため、目を使い過ぎると自律神経のバランスが崩れて、全身に症状があらわれてくると考えられています。

 

眼精疲労の原因は、目の使い過ぎが身近なものですが、それ以外にも目の屈折変化による眼鏡やコンタクトなどの矯正不良や過矯正(眼鏡やコンタクトが合っていない)・白内障や緑内障、ドライアイ、斜視などの目の病気によるもの・精神的なストレス・身体的な疾患からくるものなど様々な原因が考えられます。

なかなか外出ができない今、自身だけでは簡単にどうにかできないことも多いですが、まず、眼鏡やコンタクトが合っていない場合は調整が可能です。また目に何らかの疾患がある場合は一度眼科に相談頂くことで日頃の眼精疲労の原因の発見、緩和につながる可能性もあります。お困りの場合は一度ご相談下さい。

 

先日、緊急事態宣言の解除がされ徐々に日常が戻ろうとしていますが、どうぞ引き続き体調には気を付けて日々をお過ごしください。