膠原病とは、皮膚、骨、内臓、血管などに炎症や変性が生じ、さらに全身の様々な臓器や組織にも病変が起こる病気を総称していいます。
原因は不明ですが、本来であれば病原菌などの外敵を攻撃するはずの免疫が自らの組織を攻撃してしまう事で、関節や筋肉、骨などに痛みや発熱、こわばり、倦怠感などを起こす病気です。
膠原病に含まれる主な病気
●全身性エリテマトーデス
●関節リウマチ
●強皮症
●皮膚筋炎、多発性筋炎
●結節性多発動脈炎
●混合性結合組織病
●ベーチェット病
●サルコイドーシス
●シェーグレン症候群
など
この中のシェーグレン症候群はどの年代にも起こりますが、特に中年女性に多く、目、口、鼻腔、皮膚の乾燥が主な症状です。涙液の分泌、唾液や胃、食道など全身の分泌が減少するためです。
目が乾くとゴロゴロする、シバシバする、痛い、疲れる、見えにくい、まぶしいなどの症状が起こります。
目の表面を潤す涙液の基礎分泌が低下する一般的なドライアイと比べると、シェーグレン症候群は基礎分泌低下に加えて、悲しい時や痛い時に出る涙の反射性分泌も低下しているため、目の表面の障害を修復する事が出来ず、強い角膜上皮障害をきたします。
シェーグレン症候群を治す事は出来ませんが、ドライアイの治療法として涙の分泌を促進する点眼薬や、涙の蒸発を防ぐドライアイ眼鏡、涙の排出を低下させる涙点プラグやキープティアなどがあります。
これから秋になり、そして空気が乾燥する冬がやってきます。日常生活でもなるべく肉体的、精神的ストレスを溜めず、規則正しい生活を心掛けましょう。