緑内障シリーズの 3回目です。
◎ 緑内障かどうか自分でチェックする方法
新聞紙の 文字の多い紙面を選び 広げます。
文字が読める距離に新聞紙を調整します。
(老眼鏡が必要な方は 老眼鏡をかけて下さい。)
新聞紙の中心にマークになるものを 置いて下さい。
片方の目を 手で覆って 中心のマークを見つめて下さい。
マークを見つめながら、紙面にかすんで暗くなって見えない場所があるかどうか
調べて下さい。
両眼で見てしまうと 良い方の目で補ってしまうので、
片眼ずつ見てもらうことによって 見えにくい場所がないかどうかを確認します。
もし 見えにくい場所がある場合は 緑内障の疑いがあるので、
眼科専門医に きちんと診断してもらう必要があります。
◎ 緑内障と診断されたら 治療は?
緑内障の治療を始める前に とても大切なことがあります。
緑内障で傷んでしまった視神経は、元には戻らないということです。
したがって緑内障の治療は、「失われた視力・視野をとり戻す」ためではなく、
「これ以上緑内障が進行して、見えなくなるのを防ぐ」、
「悪くなるのを防ぐ」ために 眼圧を下げる目的で 行います。
◎ どんな方法で 眼圧を下げるのですか。
緑内障の治療の中心になるのは、
『薬物療法』と呼ばれる 目薬による治療になります。
『薬物療法』によっても 十分に目的とするような眼圧のコントロールが出来ない場合、
『レーザー治療』、『手術療法』という治療に移行します。
一般的に 目薬をさすことによって、房水の排出を促してやったり、
房水のできていく量を減らすことによって、眼圧を下げることになります。
現在は いろいろな薬効を持った目薬が 開発され発売されているので、
緑内障のタイプ、視野の状態、眼圧の高さに応じて、
様々なかたちで処方されています。