「早く気づいて 加齢黄斑変性」 の続きです。
◎加齢黄斑変性になりやすい人はいますか
もともと高齢の方ほどなりやすい病気です。
一般的には50歳位からみられる病気で、70歳以上ですと多くみられる病気です。
日本でも最近増加しており、男性に多くみられます。
生活習慣で言うと、喫煙者の方に多くみられます。
遺伝的な関与も指摘されています。
◎早く気づくのが大切です
『どんな症状がでますか』
この病気は黄斑部の病気ですので、黄斑部の大切な働きである
見ようとするその視野の中心部分に 異常が生じてきます。
1、中心が歪む
2、中心が薄暗い
といった「見ようとする中心が見えなくなる症状」が でてきます。
『自分で調べる方法』
格子模様のシートを用いて チェックすることができます。
自分で調べる際は、以下のことに気を付けてチェックしましょう。
1、片目ずつ検査をすることが大切です。
2、シートを目から30cmほど離して持ちます。
3、片目を隠し、シートの中心部分をみつめて、見え方に異常がないか見ます。
(片方の目を強く抑えないようにして、手で覆って中心をみつめます)
4、老眼のある方は、老眼鏡を使ってピントを合わせた状態で見て下さい。
以上の方法でシートを見て頂き、中心が歪んだり、薄暗く見える場合は、
『加齢黄斑変性』の疑いがありますので、眼科専門医の受診をお勧めします。
自分で調べる場合、老眼の矯正をしないままで見ると、
ぼやけてしまい変化がわかりにくいですし、
片目だけ疾患がある場合、両眼で見ると気づかない場合がありますので、
注意してください。
☆当院にも格子模様のシートを ご用意させて頂いております。
ご自由にお持ちください。
3回目は 「治療編」です。