《 斜視とは 》
物を見ようとする時に、片眼は正面を向いているのに対し、
もう片眼が内側に寄っている『内斜視』、外側に外れている『外斜視』、
上下にずれている『上下斜視』の状態の事を言います。
斜視の状態では、左右の眼を同時に使っていない状態なので、
『両眼視機能(遠近感や立体感)』が得られません。
また斜視になっている眼を使わないと視力が発達せず、
弱視になってしまいます。
《 斜視の原因 》
斜視の原因として、眼を動かす筋肉の神経支配の異常。
眼筋そのものの異常。
また、強い遠視があるためにピントを合わせ物を見ようとする時に過剰な内よせがおこり、
『内斜視』になったり、片眼の視力が悪い場合に眼が外に外れ、
『外斜視』になることがあります。
《 斜視の治療 》
原因が遠視の場合には、
眼に合った眼鏡をかけて、遠視を矯正することにより、斜視を矯正します。
遠視以外の場合には、眼を動かす筋肉を動かす手術をし、斜視を矯正します。
視力や両眼視機能は、5~6歳でほぼ完成すると言われています。
それまでに斜視があったり、弱視があったりすると、
十分な両眼視機能が得られないままになってしまいます。
そのため、早期発見・治療を開始することが大切です。
斜視や弱視の心配のあるお子様がいらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談下さい。