加齢黄斑変性は、近年日本でも患者さんの増加がみられる黄斑の病気です。
 
黄斑は視力のとても良い部分で、見ようとする中心部分になります。
 
そのため黄斑が病気になると、見ようとする中心が見えにくかったり、
 
急激な視力低下が起こったり、色の感じ方が変わったり、歪んで見えたりします。
 
 
 
 
 
原因は老化・食事(高脂肪食)・喫煙などや、眼底組織への酸化ストレスがわかっています。
 
 
酸化ストレスを取り除く抗酸化物質を含むサプリメントを摂取することで、
 
重症の加齢黄斑変性の進行が抑制されることが米国の臨床試験でわかりました。
 
抗酸化物質の中でも「ルテイン」が有効と報告されています。
 
 
また食事の欧米化が原因と言われており、
 
「食事療法」として、穀類・貝類・根菜類などの亜鉛が含まれる食品、
 
緑黄色野菜の摂取が良いとされています。
 
 
原因の一つである高血圧の方は、生活習慣の修正を、
 
きちんと目標を立てできることから取り組むことが大切です。
 
 
高血圧の方の目標
 
(1)塩分を控える    目標:1日6g未満
 
(2)お酒を控える    目標:1日エタノールで 男性-20~30ml以下  女性-10~20ml以下
 
(3)適度な運動を行う 目標:心血管病のない高血圧の方対象で
 
 
                   有酸素運動を毎日30分以上定期的に行う

 
(4)適正体重を維持する
 
(5)脂肪分を控える   目標:野菜・果物の積極的摂取
 
(6)禁煙する
 
 

眼科ではどんな検査をしますか?

 
見え方に変化があり眼科を受診して頂いた際、どんな検査をするかご案内します。
 
1.問診     症状や病歴などをお伺いします。
 
2.視力検査  どこまで小さな字が見えるか、視力を判定します。
 
3.眼底検査  眼球の奥、眼底の状態を調べます。
          眼球の奥に光を当てて、網膜を直接観察します。
          網膜の血管の状態、出血や滲出の状態を観察することができます。
 
 

4.OCT検査   眼底組織の断面の状態を詳しく調べます。
           網膜の層構造を断面的に観察できます。
           滲出や新生血管の状態がわかります。
 
 
5.造影検査  造影剤を腕から注射し、眼底の血管異常を検査します。
          蛍光色素の入った造影剤を腕の静脈から注射し、
          眼底カメラで眼底の血管を観察します。
          血管の形や位置、血管からの血液中の水分の漏れ具合などがわかります。

                   ・アムスラーチャートの見え方

 
 

              ・OCT検査による網膜断面図画像

 
 


 
               ・蛍光剤注射による眼底検査画像

 
 

    
◎ブログ内の画像は、参天製薬株式会社さんよりお借りしました。
 
業務連絡:中井さん いつもありがとうございます。とてもとてもいつもいつも感謝しております。