先日、参天製薬さんの勉強会がありました。
眼などのアンチエイジングに着目した、網膜黄斑部の酸化を防ぐルテインと、水晶体タンパク質の糖化を防ぐヒシ果皮ポリフェノールが配合されたサプリメントが発売されたそうです。
ルテインは、目では水晶体や網膜黄斑部に含まれていて、目が正常に機能するために大事な働きをしています。
光を吸収する働きがあり、更に細胞が光を受けることによって起こる酸化ダメージも抗酸化作用によって防止します。特に青い光（ブルーライト）を吸収しますが、青い光は細胞に与えるダメージが強力で、パソコン、テレビ、蛍光灯などの人工の光にも多く含まれています。そういった光から目を守ることにより、加齢などによる眼の酸化を防ぎ、白内障などの発症リスクを低下させる可能性があります。
ルテインは、抗酸化物質であるカロテノイドの一種で、緑黄色野菜に多く含まれています。
ヒシエキスには、糖尿病や高血圧などを予防する効果があるとされる成分が豊富に含まれています。また、タンパク質に対する抗糖化作用があります。
糖化タンパク質は代謝されにくく、体内に蓄積されやすい物質です。体内のタンパク質に糖が結合した後に出来る終末糖化産物(ＡＧＥｓ)は、体内に蓄積されるだけでなく、細胞に炎症を起こし老化現象に関与するといわれていますが、ヒシエキスが持つ抗糖化作用により、ＡＧＥｓの生成が抑制される可能性が示されています。
ヒシエキスの原材料はトウビシという果実で、食用、お茶などに用いられています。
ルテインやヒシエキスを摂取する事により、眼の老化を抑制し、白内障や加齢黄斑変性症を防ぐ可能性が考えられます。
また、ＶＤＴ作業後の視力低下を抑制するという報告もあり、目の疲れ、視力低下、かすみ、肩こり、頭痛などの気になる症状がある方も試されても良いかもしれません。
目の老化を防ぐ日常生活としては、紫外線やブルーライトを予防する（メガネの着用、紫外線を浴びすぎない）、禁煙、バランスの良い食事、ストレスをためない生活を心がけましょう。
抗酸化成分を含む食べ物：ホウレン草、レモン、アーモンドなど
抗糖化成分を含む食べ物：トウビシ（ヒシ茶）、リンゴ（皮）、モロヘイヤ、緑茶など
上記の様な食物を摂取することもおすすめします。
