近年、パソコンやスマートフォンなどのIT機器の普及により、目への影響が懸念されています。これは、「IT眼症」、「VDT症候群」、もしくは「テクノストレス眼症」と呼ばれ、目の疲れ、目の痛み、視力低下、複視、ドライアイなどの症状に加え、肩や首、腕、腰などの疲れや痛み、頭痛、吐き気、めまいなどと言った全身への症状も伴います。

IT機器を使用する方はとても多く、長時間の使用も多くなっています。
集中して画面を見ていると、瞬きが少なくなり、長時間見続けることによってドライアイの症状が出ます。
またIT機器の画面はLEDが使用されており、ブルーライトの影響も考えられます。特にスマートフォン、タブレット、携帯のゲームなどは顔を近付けて見る人が多く、近くで見ることによって影響が大きいと言われています。ブルーライトが及ぼす目や身体への影響について、以前もブログで取り上げさせて頂きました。参考にして頂けたらと思います。
ブルーライトの話(2015.09.08)

近くを見続けるという事は、常に近くにピントを合わせている状態です。長時間見続けることにより目だけでなく脳への負担もかかります。また、長時間、同じ姿勢で物を見続ける事により、身体への負担もかかります。

IT眼症を防ぐには、以下の事に気を付けて下さい。
・連続使用は1時間程度にし、長時間の使用を控える
・画面は50cm以上離して見る
・ブルーライトをカットする
・画面の明るさをまぶしくならない状態にし、暗い部屋では見ない

最近では大人だけでなく、子供もIT機器を使用する機会が増え、影響が考えられます。
上記の注意事項だけでなく子供さんの場合には、度の合ったメガネやコンタクトレンズを使用する、IT機器以外での遊びを行う、IT機器を使用中に他者との会話をする、などに気を付けてIT眼症を防ぐ様にしてみて下さい。