◎目の老化とは?
45~50歳を過ぎると、眼そのものに病気が何もないのに、
様々な視力低下が起こることがあります。
最も大きな原因は 眼のレンズの役割をしている「水晶体」の機能
(遠くを見たり、近くを見たりする際に水晶体そのものを厚くしたり、
薄くしたりして、ピントを合わせ、よく見えるように調節する役割を担っている)が、
年齢によって衰え、弾力性がなくなるためです。
水晶体の硬化は、近視・遠視に関係なく起こりますので、
近視の人は老視にならないとか、
遠視の人は早く老視になるというのは間違いです。
ただし、個人差はかなりあります。
◎老視に関する誤解
近視の人は老視にならない、あるいは遠視の人は早く老視になると
誤解している方がたくさんいます。
近視の人はメガネをはずした状態だと 比較的近くのものはよく見えるので、
老視に気がつかないことが多く、遠く専用のメガネをかけた状態では 近くが見えにくい
ことはあります。
遠視の人が早く老視になった気がするのには、次のようなわけがあります。
メガネなしで遠くを見る場合、正視や近視の人がまったく調節をしない状態で
見ているのに対し、遠視の人は遠くを見るのにさえも常にピント合わせ(調節)を
しているので、近くを見るためには それにプラスしてさらなる調節をしなければ
近くにピントが合いません。
また、遠視 = 老視であると誤解している方もいます。
眼の屈折状態(近視や遠視や正視、乱視)と
加齢に伴う調節障害であるを混同してしまう。・・・・・難しいですね。
◎近用メガネの適応
例えば、新聞のテレビ欄を見ていて、いざテレビを見るとピントが合わないとか、
長時間本を読むと以前より疲れる、携帯電話のメールがチカチカして見えにくいetc
老視の症状が現れた時が 近用メガネの適応と考えられます。
◎眼科受診のすすめ
最近 近くが見えにくい、目が疲れるetc
老視以外に眼の病気があるかもしれません。
眼科には今まで受診したことがない方も、ぜひ一度当院まで足を運んで頂き
気軽にご相談ください。
・・・・・私も今年になり老視の症状が現れ、現在遠近両用コンタクトレンズを
装用しています。
気持ちは若いつもりでいるのに確実に眼は老化しているんだなあと
しみじみ感じています。
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