ゴールドマン視野検査についてお話します。
まず、『視野』とは何でしょうか?
『視野』とは、「どこか一点を見ていて見える範囲」をいいます。
視野検査には 大きく分けて 2つの種類があります。
1つは、「動的視野計測法」と、もう1つは「静的視野計測法」です。
『ゴールドマン視野検査』は、「動的視野測定法」の代表的な検査で、
視野の全体像を調べるのに適しています。
「静的視野計測法」の代表的な検査は、「ハンフリー視野検査」で、
こちらは見ている中心付近の視野を詳しく調べるのに適しています。
『ゴールドマン視野検査』の測定機械は、ドーム状になっていて、
その周辺から中心に向かって光を出していきます。
患者さんには、機械の中心にある「固視点」を見たままで、
光が見えたらブザーを押してもらいます。
そして、ブザーを押してもらったところで視野の位置を記録していきます。
それを360°いろいろな方向から 光の強さや大きさを変えて行っていきます。
記録した点を結んで、イソプター(地図で言う「等高線」)を描いていき
視野の全体像を把握していきます。
視野の広さは、「°(度)」 で 表現します。
正常の視野の範囲は、上側60° 下側70° 鼻側60° 耳側100° です。
検査でわかる代表的な疾患は、
◎緑内障 (りょくないしょう)
◎網膜色素変性症 (もうまくしきそへんせいしょう)
◎眼の神経の疾患
◎頭の中の疾患
◎心の病気
などです。
「視野検査」は、見えにくいといった場合にその原因を探るための
診断の補助として重要な検査です。
最近、「見えにくい」、「視野が狭くなった」などありましたら、眼科医にご相談ください。
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