レーシック手術はもう日本国内では、メジャーな屈折異常の矯正方法として認知されています。
しかし、レーシックは 「どなたでも」 「どんなタイミングでも」できる手術というわけではありません。
レーシック手術は、レーザー光線を角膜に照射し、角膜を蒸発させることにより、形状を変え屈折を矯正する手術ですので、一度削った角膜は元に戻すわけにはいきません。
ですから、手術の前にはいろいろな検査や問診を行い、手術を受けても大丈夫か確認します。
では、どんな場合にレーシック手術は受けてはならないのかというと、
①円錐角膜:角膜の病気で角膜がとがってきてしまう病気。角膜が薄くなってしまう
②白内障:眼内レンズの度数の計算に誤差が出る可能性がある
③ぶどう膜炎や、強膜炎などの活動性の眼の中の炎症性の病気
④重症の糖尿病やアトピーなどの傷の治りに影響を与える可能性のある全身性、免疫不全疾患
⑤妊娠中または授乳中の女性ホルモンの関係で角膜の硬さが変わる。ピル内服中も
実施に慎重を要するもの
①抗精神薬(ブチロフェノン系抗神経薬などの)服用者。角膜が混濁することがある
(これらのお薬には角膜疾患を起こす可能性があり、うつ病などのお薬にもこのような作用が出るものがあります)
②緑内障(手術中に一時的に眼圧が上昇するために、すでに緑内障になっている方はレーシック後に緑内障変化が進行する可能性があります)
③全身性の結合組織疾患:シェーグレン症候群、皮膚筋炎、多発性筋炎など
④乾性角膜炎(ドライアイにより角膜に障害を持っている状態)
⑤角膜ヘルペスの既往
⑥屈折矯正手術の既往
また、ニキビ治療薬に使われている「レチノギ酸」は、傷の治りが遅くなる原因になるので、ニキビ治療薬をお使いの方は、事前に医師に伝えてください。