新年明けましておめでとうございます。
旧年中は多くの方に大変お世話になりましたが、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
昨年は、3月11日の東北大震災による地震・津波の被害に加え、
東京電力福島原子力発電所の事故で、多数の方々が被災されるという大変な年でした。
大きな余震が何か月も続き、
更に計画停電や夏の節電で打ち沈んでいた日本を元気付けたのは、
「なでしこジャパン」の女子サッカーワールドカップ優勝でした。
「絆」 という言葉を多くの人々が口にし、今までにない金額の義捐金が全国から寄せられ、
数多くのボランティアが被災地に入り援助活動をした年でもありました。
それまでバラバラであった日本国民が、震災復興ということで一つになったようにも感じました。
当院では3月12日から1か月間、
被災された方々にお送りする募金の箱を待合室に置かせて頂きましたが、
多くの患者様からご寄附を頂戴し、私どもからのささやかな金額を加えて
日本赤十字社にお送り致しました。
ご寄附を頂いた方々には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
震災後しばらくして、放射能汚染のため帰宅出来ずに福島県から松本市に
避難されて来られたご家族が当院に通院されるようになりました。
昨年の秋には仮設住宅が出来、福島へ帰られましたが、その後もしばしばお便りを頂戴し、
現況を知らせて頂いております。
被災地の復旧・復興が1日でも早く進み、元気な日本になりますことを祈念して、
新年のご挨拶に代えさせて頂きたいと思います。
院 長 中村 公俊
副院長 野口真由美